火力発電(その4)
と はずがたり倉庫 とはずがたり電力総研
地熱発電(新規案件) 風力発電・送電罔 水力小水力) バイオマス 原子力
とはずがたりな掲示板 電 力・原子力スレ 新 エネルギースレ

火力発電(その4)

0.火力発電新設 1.シェールガス 2. 石炭火力発の電技術革新(IGCC) 3.バイオマス発電 4.東京電力の火力発電一覧
5. 関西電力の火力発電一覧 6.中部電力の火力発電一覧 7. 共同発電会社 8.電源開発
9.地方電力会社
9-1.北海道電力 9-2.東北電力 9-3.北陸電力 9-4.中国電力 9-5.四国電力 9-6.九州電力 9-7.沖縄電力
10.その他一 般事業者、卸電気事業者以外の火力発電



1.北海道電力の火力発電所一覧  
割高な道内炭を使った恐らく効率もそんなに高くないであろう小規模の古い発電所と石油系発電所が目立ち,北海道電力の足を引っ張っていると思われる。石狩 湾新港発電所の1708.2MWの 増強が見込まれる。これが出来れば泊発電所(3号機のみで912MW,1~3号機計で2,070MW)の穴はほぼ埋められよう。泊が無くても動いている現 状を鑑みれば老朽化する砂川・奈井江・苫小牧・伊達紋別辺りの老朽化発電所(計1,550MW)も石狩湾への一極集中がちと怖いけど廃止も出来よう。
発電所名
所在地
最大出力(MW)
ユニット
No.
単機容量
運転開始
年月
発電
種別
使用
燃料
その他・備考
砂川発電所 砂川市豊沼町
250
(70)
1号機
=廃止
35
1955.1
~1982.5

石炭
(国内炭)
2006年(平成18年)現在は、奈井江発電 所と同様にミドルベースでの運用が多い。
冬場は市内道路の積雪除去対策として、温排水の一部を供給している。

2010年12月13日より3号機に おいて木質バイオマス燃料(木質チップ)混焼の 実 証実験を実施。
>>wiki
2号機
=廃止
35
1958.11
~1982.5
3号機
125
1975.5

4号機
125
1980.2

奈井江発電所
空 知郡奈井江町字キナウスナイ 350
1号機
175
1968.5

石炭
(国内炭)
2006年(平成18年)現在は、砂川発電所 と同様にミドルベースでの運用が多い。
2号機
175
1970.2

苫小牧発電所

250(+250)
1号機
250
1973.11

重油・原油・天然ガス
苫小牧共同火力と同一敷地内。また緊急設置電源も併設。詳しくはこちら









伊達発電所
伊達市長和町
700
1号機
350
1978.11

重油
燃料輸送パイフラインの概要
輸送区間:室蘭送油所(室蘭市陣屋町)~伊達発電所(伊達市長和町)
輸送距離:約26km
輸送量:280kl/時
管仕様:鋼管(外径318.5mm、肉厚8.74mm~12.7mm)
埋設深さ:地下1.5m~2.0m程度に埋設
2号機
350
1980.3

苫東厚真発電所

1,650
1号機
350
1980.10

石炭
(海外炭)
こ れまでの石炭火力発電所と異なり、当初から海外炭の使用が予定された。
2号機以降は運転開始時から海外炭を使用している。
1987年には1号 機に対し海外炭対応工事を行った。
3号機は商用としては世界初の加圧流動床複合発電(PFBC) 方式を採用し、1998 年3月に運転を開始した。
高い熱効率と低環境負荷が期待されたが、配管の摩耗や損傷等トラブル多発で稼働率が上がら ず、多額の修理コストもあり廃止。
こ れに伴いPFBC方式の出力350MWで4号機・5号機を建設する計画が変更となる。
4号機は従来型700MWで建設され,5号機の計画は凍結された。 >>wiki
2号機
600
1985.10
SC
3号機= 廃
G/T 11.
0*1
S/T 73.9*1
1998.3~
2005.10
PFBC
4号機
700
2002.6
USC
知内発電所

700
1号機
350
1983.12

重油

2号機
350
1998.9

石狩湾新港発電所
=計画中
石狩湾新港
西地区
(小樽市)
569.4(予)
→1138.8(予)
1708.2(予)
1号機
569.4
2019.9(予)
CC
LNG
北電にとって初めてのLNG発電
着工予定:1号機 2015年9月・2号機 2018年11月・3号機 2025年11月
燃料の供給方法; 石狩LNG基地※よりパイプラインを通じて供給

    ※ 北海道ガス株式会社との間で、石狩LNG基地の共同利用 に関する「基本合意書」を締結
    同基地内に発電所用燃料設備を設置
2号機
569.4
2021.11(予)
3号機
569.4
2028.11(予)










2.東北電力の火力発電所一覧   
計画では火力発電所だけで2580MWの 増強が見込まれる。LNGと石炭が増え,石油が減るので収益改善と電力の安定供給には貢献しよう。
関東以北では最大の企業なだけあって流石の陣容である。
火力発電所 (内燃力発電所を除く)」
発 電所名 立 地
定 格出力
(MW)
  ユニット名 燃 料 認 可最
大出力
(MW)
運 転開始
年月
発 電
効率
発 電
種別
備 考・その他
八 戸火力発電所 八戸市 大字河原木
字宇兵エ河原
524
3 号 重 油・原油
250▲ 1968.8


1958 年6月に1号機が運転を開始、4号機 までが増設された。
設備の老朽化や稼働率の低下などにより1号 機、2号機は1982年に、4 号機が2006年にそれぞれ廃止され た。
東日本大震災による電力供給不足から5号機が緊急設置電源として新設された。
5号機は排熱回収ボイラ、蒸気タービンおよび発電機を追加設置してCC化することで、恒久電源化する計画が発表され、2012年7月2日に運転を 開始。
2012年11月28日には、JX日鉱日石 エネルギーと天然ガスの供給契約を結び、同社が建設中である八戸LNGターミナルから供給を受け、 5号機の燃料 とすることが発表された。
2014年3月1日には建設工事が完了し、試運転が開始された。
2014年8月6日CC化プレスリリース
2015年7月1日LNG化プレスリリース
5 号
(緊急設置電源
→恒久電源化)
軽 油
→LNG
(2015.7から)
G/T274
S/T120
→416(LNG化)
2012.7 34%
→49%(CC化)
→57%(LNG化)
ACC
能 代火力発電所 能 代市字大森山 1,200
→1,800
1 号 石 炭木質バイオマス
600▲ 1993.5
SC
バイオマ スの混焼率約1%,年間1万トン
3号機の建設計画は2028年(平成40年)以降の着工・運転開始とされ事実上凍結されていた。
しかし東日本大震災後、2016年度(平成28年度)着工、2020年度(平成32年度)の運転開始を目指して 計画再開することになった。
2 号 600▲ 1994.12
USC
3号
600
2020予

USC
秋 田火力発電所 秋田市飯島字古道下川端
1,333
2号 重 油・原油 350▲ 1972.2


1号機(350MW/原油・重油 /1970.8設置)は2003年に 廃止。
3 号 350 1974.11


4 号 600 1980.7

5号
(緊急設置電源)

軽 油
333 2012.6 36%

仙 台火力発電所 宮城郡七ヶ浜町
代ヶ崎浜字前島
446
4 号 天 然ガス 446 2010.7 58%
[LHV]
CC※1 燃料の天然ガスは、東新潟火力発電 所隣接地の埠頭付近に設置したLNG 基地からのパイプライン(総延長251km)を介して、東北天然ガスより供給を受けている。
※1:排熱回収型1,400℃級CC方式
新 仙台火力発電所 仙台市宮 城野区港
350
→980
(+630)

1 号

重 油
350
1971.8~
2015末廃予


2号 機(600MW/原油・重油・天然ガス/1973.6設置)は2011.10廃止
3号系列は3-1:490及び3-2:490
※2高効率コンバインドサイクル発電方式
3号系列
LNG
980
2016予
51%以上予
[LHV]
CC※2
原 町火力発電所 南 相馬市原町区
金沢字大船
2,000
1 号 石 炭木質バイオマス

1,000 1997.7 44%[LHV]
USC
バイオマ スは2015.4開始予定。
1号機は、東北電力では初となる国内最大規模の100万kW機となり、44%を超える熱効率を達成するなど世界最高水準の設備を導入した。
更に2号機では主蒸気温度、再熱蒸気温度共に600℃まで高め、更なる効率向上を図った。>>wiki
2 号 1,000 1998.7 44%[LHV]
USC
東 新潟火力発電所 北蒲原郡 聖籠町
東港
4,810
(392.8)
1号 重油・原 油
天然ガス・LNG
600 1977.4
2011.5再開


かつては 沖合に位置していた阿賀沖油ガス田よりパイプラインで天然ガスを利用していたが、資源枯渇による生産停止後の1998年以降は隣接地の埠頭付近に設置した LNG基地から供給を受けている。
この基地からはパイプライン(総延長251km)を介して、東北天然ガスが新潟火力発電所や新仙台火力発電所への供給を行っているほか、東北地方南部地域 を中心に天然ガスを供給している。

港1・2号機はもともと新潟共同火力の 発電所の様である。
2 号 600 1983.6

3 号系列 LNG 1,210 3-1:1984.12
3-2:1985.10
48.6%
[LHV]

CC
4 号系列 1,700
4-1:826
GT:27.5*2
ST:27.6*1
4-2:840
GT:284*2
ST:272*1
1999.7
2006.12
4-1:
55.6%
4-2:
55.8%
[LHV]

MACC
5 号[緊急設置電源] (339) 2012.6 38%[LHV]
G/T
港 1号 重 油・LNG 350 1972.11


港 2号 350 1975.11

港 3号系列
[緊急設置電源]
軽 油
(53.8) 2011.8 33%[LHV]
G/T
新 潟火力発電所
393
4 号 重 油
天然ガス・LNG
250 1969.8



5 号 天 然ガス 109 2011.7

6 号 天 然ガス 34 2012.1

上 越火力発電所
上越市
八千浦
1440
1号系列
LNG
360*4
2023予

CC
当初は中部電力と東北電力の共同出 資による上越共同火力が運営 を行う予 定であった。
その後1、2号系列を中部電力が、3号系列(現・東北電力1号系列)を東北電力が直接運営する計画に変更となった。
また着工時期や営業運転開始時期も変更された>>wiki
参考;東 北電力の主な発電所

3.北陸電力  
北陸電力の火力 発電所は以下の5箇所。
元々アルミ精錬との共同火力で老朽化した石油火力が目立つ
尤も,水力と石炭がメインの北陸電力であるから本表外に水力があり,LNGが少なく相対的に全体の半分ほどを占める石油が目立つ様だ。
なお残る富山火力,福井火力はいずれも古く規模も小さく高コストの石油系火力である。
発 電所名 所在地
定 格出力
(MW)
ユ ニット 運 転開始
年月
燃料
熱効率
発電
方式
そ の他・備考
ユニット名
出力
(MW)
種類
年間使用量
富 山火力 富山県富山市 250
(562廃済)
4号機 250 1971.1
原油・重油



1964 年8月に1号機が運転を開始、3号機までが建設された。その後、老朽化などで2001年12月に2号機が、2004年4月に1、3号機が廃止。
4号機建設予定地には富山共同火力発電所1号機(現在の4号機)が建設され1971年1月に運転を開始した。
この富山共同火力発電所は、北陸電力と住友 アルミニウム製錬が出資する富山共同火力発電が運営していた
2004年4月1日に北陸電力が富山共同火力発電を合併、富山火力発電所4号機と改称された。>>wiki
富 山新港火力
富山県射水市
1,500

1号機
500
1974.10
原油・重油 約65万t


北電の発電所に隣接して富山新港共同火力発電所があり1971 年9月に1号機(現石炭1号機)が運転を開始、2号機(現石炭2号機)迄建設。
この発電所は富山新港共同火力発電(北陸電 力と住 友アルミニウム製錬が出資)が運営。
これらは1984 年には重油から石炭への燃料転換を行った。
2004年4月1日に北陸電力は富山共同火力発電を合併、石炭1号機・2号機と改称。
現在,石炭1号機をリプレースし、LNGを燃料とするコンバインドサイクル発電(LHV:約59%)を導入中。
併せて2号機にはLNG対応工 事がなされた。
石炭1号機の廃止は2017年,LNG火力運転開始は2018年度の予定。
北陸電力初のLNG火力発電として発電構成の改善に役立つことになる。

電 力と蒸気は近隣の食品コンビナートの工場に供給され、余剰電力は売電される。
2号機 500
1981.11
原油・重油
約65万t


石炭1号機

250
1971.9
→2017廃

石炭・重油
約50万t


石炭2号機 250 1972.6
石炭・重油 約50万t


(リプレース後)
→1,650
(+174.7)

1号機
500
1974.10
原油・重油 約65万t


2号機 500
1981.11
原油・重油LNG
約65万t


LNG1 号機 424.7 2018予
LNG
約30万 t
59%
CC
石炭2号機 250 1972.6
石炭重油 約50万t


福 井火力 福井県坂井市 250
三国1号機 250 1978. 9 重油・原油



1973 年1月に1号機が運転を開始した。その後、老朽化などで下記の福井共同火力発電との合併時(2004年4月)に廃止された。
なお、隣接して三国共同火力発電所があり、1978年9月に1号機(現在の三国1号機)が運転を開始した。
この三国共同火力発電所は、福井共同火力発 電(古河アルミニウム工業-現UACJとの共同設立)が運営していた。
2004年4月1日に北陸電力が既に完全子会社となっていた福井共同火力発電を合併、福井火力発電所三国1号機と改称された。>>wiki
wiki福 井県に 拠ると福井発電所1号機(350MW,1974-2004)は大気汚染が問題視され反対運動も大いに盛り上がったとのこと。
敦 賀火力 福井県敦賀市泉 1,200 1号機 500 1991.10 石炭
42%
[LHV]
SC
2号機の木質バイオマスは2007年9月よ り。
発電所は敦賀セメントに隣接。セメントも石炭を使用するので石炭の荷揚などで協業しているのかも知れない。。
嘗ては敦賀港→近江長岡にセメント会社(大阪セメント)で利用される石炭が貨物列車が運転されていた。(→たとえばこ の辺参照)
2号機 700 2000. 9 石炭木質バイオマス
44%
[LHV]
USC
七 尾大田火力 石川県七尾市 1,200
1号機
2号機
500
700
1995.3
1998.7
石炭木質バイオマス


USC
USC
木 質バイオマス混焼開始。
元々石油焚きの計画でLPG焚きに変更の後,結局石炭焚きになったとのこと>>wiki>>石川県
LPG焚きになったのは七尾のLPG備蓄基地の立地となんか関係あったのかな?




自社内燃力設備
発 電所 ユニット名 出力(千kW) 運転開始年月 所在地
舳 倉島 1号機
2号機
3号機
0.096
0.096
0.096
1992年 7月
1987年 7月
1978年10月
石 川県輪島市

(2013 年3月31日現在)


4.中国電力  

Web siteに拠ると中国電力の火 力発電は以下の8箇所
発 電所名 所 在地 定格出力
(MW)
ユニットNo
単機容量
(MW)
運転開始
年月
発電方法
・効率
燃 料
そ の他・備考
三 隅発電所 浜田市三隅町岡見 1,000
(→1,400)
1号機

1,000

1998.6

USC
石炭
海 外から直送される石炭を燃料とする火力発電所
1号機の発電出力100万kW(キロワット)は,日本で一番大きな発電設備のひとつです。
ボイラで作る蒸気の温度を上げ,タービンの羽根を長くして,従来の発電設備より約2%の熱効率向上を実現した省資源型の発電所。

(2号機) (400) (計画中)

2 号機は2000年,2003年に引き続き2010年にも着工延期となり,2014年着工,2017年稼働の予定がそれぞれ10年程度の先送りとなった。
その後原発事故の影響で島根再稼働,上関の建設共に見込みが不透明になるも工事再開の話しは聞こえてこない様である。
水島発電所
倉 敷市潮通

781
1号機
285
1961.11
NGCC
天然ガス
1 号機と2号機は古いが1号機は更新工事済みのようだ。
○水島発電所は水島コンビナート開設にあたり,このコンビナートの電力をまかなうため,昭和36年に他の工場建設に先だって運転を開始。
○運転開始以降,時代に適した燃料への転換を繰り返している。
→平成21年4月に1 号機の天然ガスコンバインドサイクル発電設備への転換工事が完了した。
2号機
156
1963.8

石炭
3号機
340
1973.9

天然ガス
玉 島発電所
倉 敷市玉島
乙島字新湊
1,200
1号機
350
1973.3

重油・原油


2号機
350
1974.4

3号機
500
1976.6

大崎発電所
広島県豊田郡
大崎上島町中


1-1号
250
2000.11.30
PFBC 石炭 全 国でも珍しい島嶼部にある。
大崎クー ルジェン


166

IGCC
(40.5%目標)
石炭
(1,180t/日)
第一段 階:酸素吹ICGG→第二段階:CO2分離・回収型IGCC→第三段階:CO2分離・回収型IGFC
実証実験
大崎クールジェン=中国電力+電源開発
岩 国発電所 岩国市藤生町 850
2号機
350
1972.4

重油・原油 1 号機は老朽化で1989.1に廃止
3号機
500
1981.9

柳 井発電所 柳 井市柳井
字宮本塩浜
1,400
1号系列
700
1992.12
CC
LNG

中 国電力で最大の出力を持つ火力発電所。発 電の方式は,コンバインド方式を採用。
刻々と変化する電力需要に対する調整能力に優れており,起動停止の容易 性も重要な特徴。
シェールガスの受け入れも検討>>1638
2号系列
700
1996.1
CC
下松発電所 下松市大字平田
字東潮上
700
(531)

1号機
(廃止)
(156)
1964.8~
1989.3

原油・重 油?

2号機
(廃止)
(375)
1973.7~
2007.4

原油・重 油?
3号機
700
1979.9

重油・原油
新小野田発電所 山陽小野田市新沖 1,000
1号機
500
1986.4

石炭木質バイオマス(08/8/30~)
発電所の利用率は95%。定期点検で発電を停止している時を除き常に100万kWを発電し ている ベース火力発電所
木 質バイオマスの使用量および混焼発電効果(平成20年度計画)
木質バイオマス使用量 二酸化炭素削減量 バイオマス発電電力量
2万t/年 2.2万t/年 0.27億kWH/年
2号機
500
1987.1

下 関発電所 下 関市長府港町 575
1号機
175
1967.3

石炭
2004-2006年にかけ木質バイオマス混焼実験。
2003-2006年にかけて排水温度のデータ捏造 があっ た。>>wiki
2号機
400
1977.9

重油










5.四国電力  

四国 電力の火力発電所は、石炭火力発電所が2箇所、石油火力発電所が1箇所、石油・ガス火力発電所が1箇所の合計僅か4箇所。
これらの総出力は379.7万kW(=3,798MW=3.8GW)で、四国電力全発電設備に占める割合は、約5割とのこと。
他の電力会社と比べても非常に小規模であることが解る。単独では系統電力への連系に制約が掛かるのも蓋し当然である。

火力発電所一覧表(H22.8.1現在)

発 電所名 所在地
出 力
(MW)
ユニット名
単機容量
(MW)
運開

使 用燃料
そ の他・備考
四国電力
阿 南発電所 徳島県阿南市
橘町
幸野 1,120
1号機
2号機
3号機
4号機
(125)
220
450
450


石 油
阿南発電所は新徳島発電所として建設。隣接し て橘湾発電所がある。
阿南発電所1号機は長期計画停止中・2号機は2011年12月に運転再開。


橘 湾発電所 小勝 700 1号機
700


石 炭

電源開発
2,100
1号機
2号機
1,050
1,050



四国電力
西条発電所

406 1号機
156
→500
1970.11
→2022年度予

石 炭石油木質 バイオマス →USC
2022年運開予定で1号機のリプレースを計画





2号機
300





四国電力 坂出発電所 香川県坂出市
番の州

1,446

(1号機 GT)
(34)
1970-2007

コークス炉ガス G/T
1・2号機を石油・コークス炉ガス燃料から LNGへ転換中。
隣接してLNG基地が建設された。
コークス炉ガスは隣接する三菱化学の工場からのものと思われる。
コークス炉は引き続き3・4号機で利用される。

1号機 195
→296
1971-2007
→2010.8.1

57%[LHV]
重油・コークス炉ガス
→LNG
汽力
→CC
2号機
350
(→289)
1972-
→2016.8予


重油・コークス炉ガス
→LNG
汽力
→CC
3号機
450
1973-

重油・原油・コークス炉ガス
汽力
4号機 350 1974-
2010.3燃転

重油・原油・コークス炉ガス
→LNG・コークス炉ガス
汽力
坂出LNG(株)
坂出LNG基地
緑 町
18 万kL*1基 2010.3.25



四国電力70%、コスモ石油20%、四国ガス10%

合計


3,797







全火力発電所が使用燃料の取り合わせが異なっている。
坂出にLNG基地設置,LNG化が行われている。

6.九州電力
出典:http://www.kyuden.co.jp/effort_thirmal_k_hatsuden_index.html
原発依存度が高く電力供給不足がや や厳しい九州電力。新規の開発案件は新エネルギーを除くと松浦の石炭火力1000MWのみ。また膨大な数の離島の内燃力発電所も足を引っ張る。
発 電所名 所 在地 最 大出力
〔MW〕
ユ ニット名 単 機容量[MW] 運 転開始
年月
熱 効率 発 電
方式
主 要燃料 そ の他・備考
松浦
長 崎県松 浦市
志佐町白浜免
開発 700
(1700予)
1号機
700
1989.6
40.7
SC
石炭 九 州電力初の海外炭を用いる大型火力発電所として開発が行われ、隣 接する電 源開発松 浦火力発電所と 併せ「東洋一の石炭火力」と称される。
(九電2号機と併せて計3,700MW,中電碧南火力が4,100MW。)
海 外炭受け入れの専用岸壁を中心とした松浦港も大型船舶の国際貿易港として機能
九電2号機は2001.4には工事が開始されたがその後中断,運用開始時期が2023年以降に変更となった。
電発松浦火力2号機が点検中の事故で停止中。2014年のお盆前には暫定復帰するも完全復活は来年夏前にずれ込み。
2号機
=建設中
(1,000)
2023以降

USC
電発
松浦火力
瀬崎 2,000
1号機

1,000

1990.6

43%
(LHV)
SC
2号機 1,000 1997.7 44%
(LHV)
USC
苓北 熊本県天草郡
苓北町
1,400 1号機
700
1995.12 42.1%
(HHV)
SC
石炭 発電所構内には、発電の余熱を利用して海水か ら食用塩を製造する設備がある。>>wiki
2号機
700
2003.6
42.8%
(HHV)
USC
苅田
(かりた)
福岡県京都郡
苅田町長浜町
735
新1号機 360
(G/T:75)
(S/T:290)
2001.7 42.8%
(HHV)
PFBC 石炭

※1:ガスタービンと蒸気タービンを合計して 最大36万kWとなるよう運転される。
アメリカに20年は遅れている認識の元,WHより発電機導入して建設>>2100-2103
1956年に(旧)1号機が運転を開始、(旧)3号機まで建設された後、(旧)新1号機、新2号機が増設され、計5基が稼動する総出力98.2万kWの九 州最大の発電所であった。
しかし、設備の老朽化や燃料情勢の変化により新2号機以外は1988年までに廃止された。
(旧)新1号機は元西日本共同火力1 号機だそうなので新2号機もそのようである。>>wiki
2012年度末に廃止予定だった新2号機は原発停止に寄る電力不足により存続・運転再開することになった>>1399
新2号機
375
1972.4


重油・原油
豊前
福 岡県豊前市 1,000

500
500
1977.12


重油・原油 老朽化した高コストの石油系火力発電所。震災前は稼働率10%程度だっ たのが原発停止以後は6割程度に跳ね上がっている>>1819



緊急設置電源
3.6=1.2*3


DE


唐津
佐賀県唐津市 875

375
500
1971.7
1973.6


重油・原油
相浦
長崎県佐世保市
875
375
500
1973.4
1976.10


重油・原油
川内
鹿児島県
薩摩川内市
1,000

500
500
1974.7
1985.9


重油・原油
新小倉
北 九州市小倉北区西港町
1,800
3号機
600
1978.9
平均44%

LNG
開発当初、小倉発電所(8.1万kW、 1963年11月30日廃止)があったため新小倉発電所と名付けられた。
1961年に1号機が運転を開始、2号機までが建設された。
当初は主に筑豊炭を用いていたが、石油を経て天然ガスへの転換(九州電力では初めてのLNG専焼)が行われた。
1号機(156MW/1961)、2号機(156MW/1962)は2004.10に廃止。>>HP>>wiki
4号機
600
1979.6

5号機
600
1983.7

新大分
大 分市大字青崎
2,295
(→2,775)
1号系列
115*6
1:1991.6
2-1:1994.2
2-2:1995.2
3-1:
1998.7
4:2016.7
48~54% CC
LNG 発電設備については、熱効率が高く、起動停止 が容易で負荷追従性に優れたガスタービンと蒸気タービンを組合わせた九電では初めてのコンバインドサイクル発電方式(複合発電方式)を採用した。
 燃料は、オーストラリアやインドネシア、ロシア等から輸入し、隣接して設置された大分エル・エヌ・ジー株式会社より受入れている。
>>HP
2号系列
217.5*4
CC
3-1系列
245*3
CC
4系列?
(480)

CC



屋久島電工が供給する屋久島は特殊ケースだとしても,屋久島や種子島,奄美大島・徳之島・沖永良部島・喜界島,五島列島各島辺りを相互に海底ケーブルで繋いで自然エネルギーと蓄電池で内燃力発電依存を減らせないかなぁ。。
宇久島には直流ケーブルで本土と繋いで(65kmもある!)メガソーラー建設する計画が有る(>>1149-1151>>1510)ので,九電が宇久と五島がネットワークに繋がるメリットの範囲で出資して直結出来ないかな?同じ宇久島の風力の構想は残念ながらぽしゃった>>56>>1616けど両方できたら凄いし太陽光と風力と五島へのネットワーク形成と相乗効果も有りそうだったのに。。
直流ケーブルの送電ロスはどんなもんなんだ?65kmが行けるなら奄美大島~沖縄本島も繋げるのではないか!?



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