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医療関係新報等切り抜きメモ

Tohazugatali Medical Reviewと連携して崩壊しつつある医療の問題点を書き留めておく。



悩まし「飛び込み出産」 費用踏み倒しも
2007年08月26日

産科医のあいだで「飛び込み出産」とよばれる事例が、最近、基幹病院で増えている。胎児の情報が少ないうえ、中には出産費用を踏み倒す妊婦もおり問題も多く、基幹病院も頭を悩ませている。(神奈川)県産科婦人科医会も実態把握のため調査に乗り出した。

増 える「飛び込み出産」 
(2007年10月14日 朝日新聞) 

  妊婦健診を受けず、突然病院に来院して出産する「飛び込み出産」。県産科婦人科医会が八つの基幹病院の実態を調べたところ、今年は4月までに35件あり、 年間で100件を超えそうな勢いで増えている。その背景には非正規雇用などからくる経済的な厳しさや出産への知識不足が浮かび上がる。飛び込み出産は妊婦 や赤ちゃんの命に危険を及ぼすこともあり、こうした孤立した女性をいかにサポートしていくかが問われている。

県 内基幹病院の飛び込み出産数


「飛 び込み出産」急増 たらい回しの一因、背景に経済苦
(2007年11月18日朝日新聞)
 
  妊婦健診を一度も受けず、生まれそうになってから病院に駆け込む「飛び込み出産」が増えている。今夏、奈良など各地で妊婦の搬送受け入れ拒否が発覚した が、病院側が断った理由の一つは「未受診」だった。医師からは「妊婦としての自覚をもって」と悲鳴が上がる。一方で、未受診には分娩(ぶんべん)できる施 設の集約化や格差拡大による経済苦なども背景にある。

神奈川県8拠点病院の飛び込み出産



てんかん:手術も有効 早期実施で知的発達にも好影響
毎日新聞 2007年11月7日 東京朝刊

 てんかんは、発作的にけいれんや転倒などが起きる慢性脳疾患だが、薬物療法が難しい場合、外科手術で治るケースがあることは意外に知られていない。ま た、いまなお病気への偏見もあることから、てんかんのことを正しく知ってほしいと手術体験者や医師などが集まって、12月1日、東京で全国規模のシンポジ ウムを開く。
大脳と小脳の関係図



医師不足で公的病院再編の波
中国新聞 '07/12/23

 広島、島根、山口県内で、医師不足が引き金となり、公的病院の再編計画が相次いでいる。2004年度からの新臨床研修制度の影響で、医師確保がさらに困難になり、病院収支も悪化した。過疎地域では統合予定先の中核病院も医師不足が深刻で、医療崩壊の危機にある。




勤務医も名ばかり管理職 手当・シフト…改善模索
2008年7月16日

 肩書だけあって残業代が支払われない「名ばかり管理職」が、勤務医の世界でも問題になっている。医師不足で労働環境が過酷になり、「ただ働き」の実態が深刻化。労働基準監督署も是正に乗り出した。当面の対策として報酬増を打ち出した病院もあるが、抜本解決にはほど遠い。
     ◇
 「4人の医師で24時間体制を組まねばならず、年に100回近い当直をこなしている」。超党派の国会議員連盟が4月に東京で開いたシンポジウム。青森県立中央病院の新生児集中治療管理部長、網塚貴介医師(48)が新生児医療体制の厳しさを訴えた。
 医師不足にあえぐ小児科医の中でも、新生児を専門に診療する医師は一握りしかいない。一方で、未熟児は年々増加。労働基準法通りに働いていては対処できない。




観光地の救急ピンチ、管外搬送が増え自衛策も
2008年10月19日

 秋の行楽シーズンを迎えた各地の観光地で、救急患者が出た場合の不安が広がっている。地方で際だつ医師不足を背景に、観光客を管外の病院に運ぶ例が目立つほか、救急車の現場到着の遅れも指摘される。イメージダウンを防ごうと、自衛策を講じる動きも出てきた。



次代のノーベル賞候補  常識覆す“ハンター”
2009.1.2 08:00

  「若さのもと」とも言われる成長ホルモンの分泌を促進する魔法のような物質がある。国立循環器病センター研究所(大阪府吹田市)の寒川賢治所長(60)が 発見したホルモン「グレリン」だ。食欲の増進や心機能の改善などさまざまな機能を持つホルモンで、心不全や拒食症、がんの治療にも効果があるという。将来 的には老化を抑える治療薬の開発にも期待されており、まさに21世紀に夢の薬を生み出す物質といえる。日本人で初めて米科学誌が選ぶ注目科学者の第1位に も選ばれた彼は、間違いなく将来のノーベル賞候補だ。



県境越え「母体搬送」急増 新生児科医不足 宮城
2009年02月14日土曜日

  高リスクの妊婦と胎児を診療するため高度医療機関に妊婦を移す「母体搬送」で、宮城県から隣県への移送が急増していることが13日、仙台赤十字病院総合周 産期母子医療センターのまとめで分かった。新生児科の医師不足が深刻化し、新生児集中治療室(NICU)を備えた3次医療機関の負担が増大しているため だ。中江信義センター長は「新生児科医の養成を進め、受け入れ可能な施設を増やす必要がある」と訴えている。



救急再開願い遠く 田沢湖病院、仙北市が「分院」化案
急患受け入れ再開の要望が強い田沢湖病院

河北新報 2009年02月22日日曜日

  二つの市立病院を抱える秋田県仙北市は新年度から、角館総合病院(346床)を「本院」に、規模の小さい田沢湖病院(60床)を「分院」として、経営統合 を図る計画を立てた。田沢湖病院を診療所にする案もあったが、病院の存続を強く求める住民に配慮した。住民は安堵(あんど)しつつも、「救急医療がなけれ ば安全、安心な暮らしは保てない」と、急患受け入れ再開を訴えている。



アルツハイマー発症前に診断 「近い将来、予防可能に」
河北新報 2009年03月08日日曜日

近赤外線蛍光診断装置で撮影したマウスの脳画像。アミロイドベータを蓄積させたマウス(右)に生体を通り抜ける光を当てると、アミロイドベータと結びついた蛍光化合物が発色する。通常のマウス(左)は発色しない
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1097992700/


ゴルフ場買収あす契約 掛川・袋井新病院建設で
静岡新聞 09/03/17 15:01


病院予定地



妊婦水戸へ集中
周辺の産科医負担増

(2009年4月19日 読売新聞)

 「このままでは水戸より北にお住まいの重症のお母さんや赤ちゃんの命は助けられなくなります。」。医療関係者から読売新聞水戸支局に先月、窮状を訴える手紙が届いた。
  日立製作所日立総合病院(日製病院)の産婦人科で、医師の確保が難航、4月以降の分娩(ぶんべん)予約は中止され、出産時に母体や胎児に危険が生じる可能 性があるハイリスク分娩を受け入れていた地域周産期母子医療センターが休止した。この影響で、昨年秋頃から総合周産期母子医療センターの水戸済生会総合病 院には県北から来院する妊婦が増え始めた。


周産期の救急医療体制…新生児ICU 「満床」対策が急務
(2008年12月11日 読売新聞)

  産科救急の危機が社会問題になっています。今年10月、脳出血を起こした東京都内の妊婦(36)が8病院に受け入れを断られ、出産後に死亡した問題では、 そのうち3病院が最重症の妊婦や新生児の救急治療にあたる「総合周産期母子医療センター」だったため、関係者に大きな衝撃を与えました。
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